今年のビジターユニホームが史上最強!? 球団創立90年の節目を迎えた阪神、今季は敵地で強い“外弁慶”。熱烈な虎党で自他ともに認める「虎ヲタ」の大森正樹さん(58=鉄道設計技士)は「過去最強の戦闘服になるかも…」と期待を寄せています-。

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虎党の期待に違わず、開幕から上位争いを繰り広げる阪神です。だんごレースの中、ここまで首位。早くも虎党は日本一に輝いた23年以来、2年ぶりの優勝に思いをはせているのでないでしょうか。面白いのは敵地、ビジターで強いこと。ここまで14勝7敗1分けと勝ち越しペース。甲子園、京セラドーム大阪などホームでの勝率を上回る現象が起きています。

今年はホーム、ビジター用ともユニホームのデザインが一新。ビジターはブルーグレーで縦縞はなし、帽子もその色にツバが黒という新しいスタイル。

「今回のビジター、最大の特徴は胸レターに『TIGERS』が加わったこと。阪神では歴史上、初めてですね」。そう話す大森さんは鉄道設計技士のかたわら、グッズの収集、データ管理などファンの域を超えて阪神に取り組んでいます。東京出身だが「小3のとき、黒と黄色の帽子がカッコよくて」と虎党になったそう。

大森さんはどの時代のビジターユニホームが一番、強かったかも調べています。ユニホームについては複数使用したり、マイナーチェンジがあったり、年代別にはっきり区切るのは難しいようですが、フランチャイズ制導入の1952年(昭27)以降で「強いビジターユニホーム」について“大森セレクト”では次のようになっています。

☆1位 52、53年に使用。124試合72勝51敗1分。勝率5割8分5厘。

☆2位 54~57年に使用。257試合136勝116敗5分。勝率5割4分。

☆3位 20、21年に使用。132試合64勝59敗9分。勝率5割2分。

「1位のものは究極にシンプルで縦縞もない、袖や首回りのラインもない、トラマークもなし。2位もシンプルで先代との違いは胸レターの『OSAKA』で虎が復活。記憶に新しい20年のものは白からグレーに少しずつ色が変化するグラデーションでしたね」

それぞれ特徴はあるのですが、歴代のものを上回る成績を収めるかもしれないのが今季のもの。今後次第ですが結果によれば「最強ビジター戦闘服」として歴史に残るかもしれません。85年以降、過去4度の優勝をすべて現場で見ているという大森さんも「ここからどうなるか楽しみ」とワクワクしています。しかし、その1~3位のビジターユニホームを着用時期に優勝はなし…。どうなるか。【編集委員・高原寿夫】 (ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「高原のねごと」)

○…阪神球団の職員だった早川源一が手がけたおなじみの虎マークなど、阪神、野球にまつわるさまざまなデザインを楽しむ展示会「野球とデザイン-デザインで辿る阪神タイガース」が、31日から7月27日まで兵庫県の「西宮市大谷記念美術館」で開催される。

野球博物館所蔵の年代ものポスター、試合結果をデザインで表現した大森さんによる「インフォグラフィックス」など、野球ファン、虎党ならずとも興味深いものになりそうだ。

午前10時~午後5時(水曜休館)。入館料は一般1200円など。タイガースのユニホームなどを着用して来館すれば100円引きも実施される予定。同美術館は電話0798(33)0164。

自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)
自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)
自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)
自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)
自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)
自身作のグラフィックを説明する大森正樹さん(撮影・高原寿夫)