2年連続同カードとなった秋田開幕戦は、大館工が新屋に快勝した。現校名最後の夏に、昨年に続き秋田白星一番乗りを果たした。

 大館工が今年も秋田の夏開幕を飾った。昨夏5-3で逆転勝ちした新屋を再び退け、参加49チームのどこよりも早く校歌を響かせた。現3年生にとって3年連続の開幕試合。藤井十二継(としつぐ)監督(32)は「3年生は開幕慣れしていますから。校名最後の年に、天も味方してくれているのかな」と笑顔を見せた。

 初回から先制攻撃を仕掛けた。1番畠山壮平主将(3年)が初球死球を誘って出塁。無死一、三塁から3番斉藤洸希(3年)のスクイズで難なく先制ホームを踏んだ。さらに満塁から6番高橋優太朗(3年)が走者一掃の中堅越え三塁打を放ち、この回一挙5得点。相手2番手の代わりばなを狙い打ちした高橋は「初球狙い。きた球を思いっきり振った」としてやったりの表情だった。

 高橋は、捕手としても最速135キロのエース阿部優大(3年)をリードした。その阿部は5回まで1安打に抑えるなど、公式戦初の無四死球で5安打1失点完投した。

 大館工は来春に大館、大館桂と3校統合して「大館桂桜(けいおう)」となる予定で、現校歌もこの夏が最後になる。2回戦の相手は第1シード秋田南と強敵になるが、畠山主将は「今まで日本一を目標にしてきたので1戦1戦大事にして少しでも近づきたい」。1度でも多く、伝統の校歌を歌い続けるつもりだ。【佐々木雄高】