西目が今春センバツ出場の大曲工に逆転勝ちし、3回戦進出を決めた。背番号5の4番佐藤泰成(3年)が4安打1打点3得点と活躍。投げては3回途中から救援登板し、6回2/3を6安打4失点で切り抜けた。
西目が息詰まる激戦を制した。9回裏に1点差に詰め寄られ、なおも2死二、三塁のピンチ。最終打者を空振り三振に仕留めた佐藤泰は、右こぶしを握り締めてガッツポーズした。「開き直って投げました。みんな打ってくれてピッチャーとしてもうれしい」と今季初登板を振り返った。
4番三塁手で先発し、2点ビハインドの3回裏1死三塁で救援のマウンドへ。初球暴投で1点を失ったが、崩れなかった。打っては1-4の4回表に追撃の中前適時打。ここから2二塁打を含む4打席連続打で、味方打線を波に乗せ、逆転を呼び込んだ。
昨秋は背番号1で県3位、東北大会にも出場した。春からは背番号5。工藤浩孝監督(49)の「佐藤頼み」のチームから脱却しようとの考えからだ。本人も「1番にこだわりはない。何番でもマウンドに立てばエースのつもり」。だがその春の県大会2回戦で、右足首靱帯(じんたい)を断裂。約3週間のリハビリを乗り越え、最後の夏に間に合わせた。
選手たちは昨秋の東北大会の秋田第1代表、大曲工のセンバツ出場を刺激にしてきた。冬場は約1キロのバットでマシン中心の打撃練習。グラウンドの入り口には大曲工の甲子園記事を張り、発奮材料にもした。工藤監督はこの日の試合前「今日勝って(今度は)お前たちが主役になれ」とゲキを飛ばした。昨秋王者を突破した西目ナインがこの夏、戦国模様の秋田の主役に躍り出る。【佐々木雄高】

