洛西は1回に10点を奪う猛攻などで、16-2の5回コールドで須知を下した。1回に満塁本塁打を放った古林拓実遊撃手(3年)はサイクル安打まであと1歩だった。

 試合開始わずか5球で先制点を奪った洛西は、2死から大量得点を奪う。2死満塁で打席に立った7番古林が初球をフルスイング。打球はライトの頭上を大きく超えていった。「あれが初本塁打。めっちゃ気持ちいい」。その後も3者連続四球で満塁になると打線がつながり、この回で一挙10得点を挙げた。

 さらに古林は2回に右安、3回に右中間に二塁打を放った。三塁打が出ればサイクル安打だったが4回の4打席目は右飛に倒れた。古林は「バッティングに自信があったので、全打席で思い切り振った。スタメンを外れた初戦の悔しい思いをぶつけた」。

 岸本香一郎監督(31)は須知にいい投手がいると聞き、打ち勝つために打撃が好調な古林を起用。この選手起用が大当たりし、岸本監督は「今日の古林はできすぎ」と笑顔だった。