2年連続出場を目指した天理は、1点差で力尽きた。3回に智弁学園の守備のミスで1点を先制。4回に3点を奪われ、7回にも3ランを浴びて2-6と突き放された。

 だが9回に怒とうの猛反撃を開始。先頭の太田涼内野手(1年)が四球を選んだあと、安原健人内野手(2年)からの4連打で3点を奪い返した。1点差に迫り、なおも2死一、三塁でクリーンアップに回ったが、遊飛でゲームセット。昨夏の甲子園大会終了後にチームを引き継ぎ、就任1年目で奈良の決勝まで進んだ中村良二監督(48)は「苦しい練習を乗り越えて、本当によく成長してくれた。甲子園に出ても恥ずかしくないチームになったと思う」と教え子をねぎらった。さらに「やっぱり村上君につきる。あっぱれですよ。ピンチでどんどんストレートで押してきた。さすがでした」と相手エースの村上頌樹(3年)の力投をたたえていた。