DeNA三浦の母校・高田商が智弁学園に逆転負けし、優勝を逃した。

 初回に3点の援護をもらったエース古川響輝(2年)が力投。プロも注目する左腕は前半、智弁学園打線を散発2安打1点に抑えた。だが7回に2本塁打を浴び、8回に決勝点を奪われて5失点完投負けした。

 2回戦・生駒戦で「コース、変化球すべて自分のリズムで投げられた」と、8回参考ながら野球人生初の無安打無得点試合を達成。最速133キロの直球にスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、カットボール、シュートと多彩な変化球を操る左腕は「いい経験ができました。これからにつなげたい」と22日開幕の近畿大会(和歌山・紀三井寺)に目を向けた。

 大先輩の三浦が引退を発表した秋に、11年ぶりに秋の近畿へ。赤坂誠治監督(40)は「負けたのはとても悔しいけれど、三浦さんが引退される年に近畿大会出場を決められてよかったです」と、次は23年ぶりの選抜切符を目指す。