第99回全国高校野球選手権秋田大会の組み合わせ抽選会が23日に行われた。連合1チームを含む47チーム(計48校)の組み合わせが決まった。昨夏、部員不足で連合チームを組んだ二ツ井は、夏の大会では同県初になる単独廃校ルールを適用。第2シード能代松陽から1年生3人を「レンタル移籍」して42度目の夏に挑む。初戦で部員10人の大曲農太田分校と対戦し、勝ち上がれば能代松陽と対戦する。

 二ツ井の成田武正主将(3年)が運命を感じさせる札を引いた。大会2日目の初戦の相手は大曲農太田分校との「10人野球対決」に決まったが、1勝すれば、五代儀雅妃(いよぎ・もとき)内野手、高坂虎楠(こなん)外野手、清水真央外野手の1年生「助っ人3選手」を借りる能代松陽と対戦する。春の地区予選もこの3人が二ツ井に助っ人で加入しており、すでに経験値もある。三塁手兼投手の成田主将と湊大我捕手(2年)には、五代儀と高坂は鷹巣中時代の後輩という関係でもある。

 新1年生の入部者がなく、部員が7人しかいないため、単独廃校ルールを申請。能代松陽とは春の県北地区予選でも勝ち上がれば対戦できたが、初戦敗退でかなわなかった。昨夏から主将の成田は「松陽は大きな存在。何としても勝って対戦したい」と熱望した。