秋田の開幕試合は横手清陵学院が8-3で横手城南との同地区対決を制した。5番高橋優也捕手(3年)が二塁打2本を含む3安打3打点と攻守で活躍した。

 秋田大会の先陣を切って横手清陵学院が夏校歌を響かせた。昨秋の地区大会3回戦で7回コールド勝ちした横手城南に雪辱の機会を与えなかった。2投手をリードした高橋優は「テンポよく打たせて取ることができた」と胸を張った。

 右打者としても進化した姿を見せた。昨秋の県大会初戦は延長12回、3-5で能代に競り負けた。自身も相手エースのスライダーに対応できず、4打席連続三振の悔しさを味わった。昨季オフは帰宅後に素振り100本以上を毎日こなし、食生活も改善。体脂肪を24%から18%まで落とし、「体のキレが増した」と実感している。

 昨年までは引っ張ることが多かったが、この日は場面に応じてバットを指1、2本分短く握る微調整で右方向を意識。2回には右翼線二塁打、3回には中越え適時二塁打、4回には技あり2点中前適時打。苦手だったスライダーを捉えた高橋優は「自然に反応して対応できた。チームに恩返しできた」と振り返った。

 14日の2回戦で第1シード明桜と対戦する。OBの兄渉さん(21)がレギュラーだった14年夏は勝っている。高橋優は「シード校に勝って甲子園に行きたい。挑戦者の気持ちで戦いたい」と力を込めた。【佐々木雄高】