シードの久留米商が、4番井上絢登(けんと)外野手(3年)のド派な決勝弾でベスト16に勝ち進んだ。

 2-2で迎えた8回、先頭打者として打席に入った井上は、強烈なフルスイングを見せると、放たれた打球は右中間の芝生席で弾んだ。高校通算19本目のアーチは、チームを救う値千金の1発となった。

 「ソフトバンクの柳田さんのフルスイングに似ていると言われます。意識して参考にしています。昨日(15日)のオールスターでの柳田選手のフルスイングも見てました」とニッコリ。

 プロ野球パ・リーグで3冠と絶好調のスラッガーばりのフルスイングが花開いた。「思い切り振らないと(監督に)怒られる。ホームランは狙っていました」。強豪東福岡を撃破する大きな1発に笑みを浮かべていた。