元巨人ドラフト1位の原俊介監督(39)率いる第1シードの東海大静岡翔洋が、6回コールド勝ちで発進した。

 春の県大会優勝の原動力となった左腕エース飯沢万里(3年)が、4四死球と制球に苦しみながらも要所を締めて無失点。打線も主砲の奥村光一外野手(3年)の高校通算29号本塁打など、毎回の11安打10得点で相手を圧倒した。

 昨春から指揮を執る原監督にとっては2度目の夏となるが、シード校としての初戦を終え、安堵(あんど)の表情で言った。「初戦なので(選手に)『硬くなるな』と言うのも無理。飯沢も力んでいましたが、0点に抑えたのは良かった。勝てて良かったです」。

 同校13年ぶりの夏の甲子園出場に向けて、原監督は「夏はやってみないと分からない。1戦1戦しっかり戦っていきます」と気を引き締めた。