16年春、選抜大会に21世紀枠で出場した長田(兵庫)が、市西宮に8回コールドで敗退した。

 好機での1本が出なかった。初回、2番富田誠外野手(3年)の中前打や四球で1死満塁とするが、後続が倒れ無得点。打線は、相手と同じ13安打を放ったが、3回と8回の3得点に終わった。打線は、相手と同じ13安打を放ったが3得点に終わった。永井伸哉監督(45)も「好機で1本がでないのが課題だった。弱いところが出てしまった」と悔やんだ。

 赤木裕貴主将(3年)は「選抜で甲子園のレベルを知って気が緩んでしまったところがあった。実力が及んでいないのに、力をつけきれなかった」と甘さがあったことを悔いた。

 勝ち上がれば市西宮との対戦になることが決まった今月上旬、選抜出場時のエース園田涼輔さんが同校を訪れた。プロ注目の相手エース山本対策として、打撃投手役を買って出てくれた。赤木は「今日も打てたけど、点に結びつけられなかった」と悔しがった後、踏ん切りを付けるように声を弾ませた。「将来は高校の先生になって長田で甲子園に出たい。これからは勉強しなきゃ」。次の目標に向けて、前を向いた。【望月千草】