城山が相模原を下し、4回戦に進出した。先発左腕の川崎泰輝投手(2年)が6回3分の2を2失点で抑え、背番号1の村田陸投手(3年)が完全救援で守りきった。

 川崎は4回1死一、三塁から適時右前打を放ち、チームに3点目をもたらした。村田は9回無死一、三塁から左越えにトドメの3ランを放った。

 川崎は東京の国士舘から転校し、1年生を2度経験。現在2年生ながら、同年齢の3年生とも同学年のようになじんでいるという。2年生も「ベンチに入っている山田(翔太選手)以外は敬語を使ってくれます」という。1回2死満塁、2回1死三塁、3回1死二塁と序盤にピンチを招いたが「打たれたら使っている監督のせい。ピンチの時は、そう考えてます」と思い切り腕を振って、しのいでみせた。

 9回3ランの村田は「サインが『ここは頼んだ。絶対打て』だったので、絶対打ってやろうと思ってました。練習試合では6~7本打っているんですけど、公式戦のホームランは初めてです。うれしかった」と笑顔だった。

 前日は1回途中で雷雨が降って試合中止。阿川浩太監督(52)は、相模原エース石井投手の対策として、バドミントンのシャトル打ちを提案。村田は「学校に帰って1時間くらいシャトルを打ちました。その効果がでたかな」とビッグショットの要因を明かした。村田が「部のスローガンは明るく、本気で、楽しく、全国制覇なんです」と話す通り、ハツラツ野球が実った勝利だった。