今大会V最右翼、センバツ王者の大阪桐蔭が史上初となる2度目の春夏連覇に挑む。初戦1回戦は第4日(10日)の第4試合、米子松蔭(鳥取)と対戦する。

 西谷浩一監督(47)は「100年近い歴史の中でどこもやったことがないと聞くと挑戦したい気持ちになる。せっかくのチャンス、頑張りたい」。3年ぶり9度目の聖地で、中村剛也、中田翔、藤浪晋太郎らプロ選手を多数輩出した名監督が闘志を燃やす。

 西谷監督は、これまで甲子園通算42勝8敗、歴代2位の高勝率8割4分を誇り、偉業達成となれば優勝回数は中村順司・元PL学園監督と並ぶ歴代1位タイの6回となる。

 連覇に向け戦力も充実している。エース徳山壮磨投手(3年)に加え、自慢の強力打線は健在だ。アメリカ人の父チャールズさんが闘争心のある「宮本武蔵」の存在を知り名付けたという4番山本ダンテ武蔵外野手(3年)を中心に、2000年生まれの「ミレニアム世代」も着実に成長。大阪大会で決勝弾を放ち、センバツ決勝でも2本塁打を放った藤原恭大外野手(2年)山田健太外野手(2年)根尾昂外野手(2年)のバットからも目が離せない。