第99回全国高校野球選手権大会は11日、第4日の1回戦4試合が行われ、今春のセンバツ王者大阪桐蔭(大阪)広陵(広島)秀岳館(熊本)智弁和歌山(和歌山)が2回戦に進出した。

 第1試合は、07年準優勝の広陵が、3本塁打を含む15安打10得点の猛攻で史上最多夏7度の優勝を誇る中京大中京を10-6で破った。

 2点を追う広陵は、中村の右中間本塁打、高田誠の左前適時打で同点とし、大橋の中前適時打で勝ち越しに成功。7回には佐藤の2ランなどで3点。8回にも中村がこの日2本目となる2ランなど4点を加え試合を決定づけた。

 第2試合は、甲子園3季連続4強入りの秀岳館が、横浜を6-4で下した。

 秀岳館は1回、半情の先制犠飛など長短3連打でこの回3点。3回にも1点を加点し序盤で4点をリードした。4点を追う横浜は5回に福永の犠飛で1点をかえした。秀岳館は7回、橋口の右前適時打で2点を追加。その裏、横浜も福永の3ランで2点差に詰め寄ったが、秀岳館が継投で逃げ切った。

 第3試合は、智弁和歌山が最大6点差を逆転し9-6で興南を下し、夏の甲子園6年ぶりの勝利を挙げた。智弁和歌山の高嶋監督は春夏通算64勝目。

 興南が先手を取った。3回、福元が押し出しも四球を選んで先制。川満、嘉数、渡辺の3者連続適時打とつながり、この回打者10人で6点を奪った。

 智弁和歌山は4回、西川、平田のタイムリーで2点を返し4点差と詰め寄った。5回には林の2ランと冨田の2ランで同点。6回は蔵野が勝ち越しの左前適時打。8回、9回にも追加点を奪い、興南の反撃をしのいだ。

 第4試合は、大阪桐蔭が米子松陰から12安打8得点を奪って快勝、史上初となる2度目の春夏連覇へ好スタートをきった。

 大阪桐蔭は1回、福井が右越えにソロを放ち先制。2回に根尾、4回に徳山の適時打で加点。5回は山本ダンテ武蔵の適時打で4点目、相手の捕逸で5点目を奪った。6回には藤原の内野ゴロの間に1点を追加し中盤までに6点をリードした。

 米子松陰は7回に津島の三塁打と悪送球が絡み津島が一気に本塁まで生還、1点をかえした。

 大阪桐蔭は7回に根尾の適時二塁打、坂之下の中前適時打でこの回2点を追加し、だめ押しした。

【第5日=12日】

▽1回戦

第1試合( 9:30) 滝川西(北北海道)-仙台育英(宮城)

第2試合(12:00) 日本文理(新潟)-鳴門渦潮(徳島)

▽2回戦

第3試合(14:30) 北海(南北海道)-神戸国際大付(兵庫)