▼調布シニア時代

<1>ボール変形弾 安羅岡監督が「セカンドライナーと思った」打球は、中堅バックスクリーン右に入った。「新しいのに替えますか?」と言われ、ボールを見た同監督は「U字にへこんでいて、ビックリした」。

<2>鋼の肉体 中学2年時に腰を疲労骨折。検査した医師から「過去に右の腰を故障した形跡があります」と指摘された。気付かずに自然治癒したとみられるが、体の強さを証明した。

<3>順応力 中2の頃、安羅岡監督から「外角勝負なんだから、打てれば投げる球がなくなるぞ」と言われ、95メートルの左翼に1発。「今度は変化球だ」と言われ、また打った。同監督は「次々と壁を越えてく子」。

<4>観客あぜん 中3で、Koboパーク宮城の右翼席中段に特大弾。安羅岡監督は「あまりの飛距離に球場全体が静まり返って、スタンドの席にボールが直撃する音だけが響き渡った」。

▼早実時代

<1>仰天ファウル 高2の春季東京大会、町田戦で神宮第2から、隣接する神宮球場に飛び込む特大ファウル。都高野連の武井理事長は「力で神宮まで飛ばした左打者は初めて」。

<2>敵がハイタッチ 高2の磐城との招待試合で特大2ランを放ち、ダイヤモンド1周後に高橋啓太捕手とハイタッチ。「悔しいを通り越して、すがすがしかったので」。

<3>空を見上げた弾 高3の春季関東大会の作新学院戦で右翼席に本塁打を放ったが、打球を見失った捕手は真上を見上げた。捕手がそういう動きをするのは、西武炭谷によると「スイングが強くて、速い証拠」。