複数の硬式野球部員による飲酒、喫煙行為が発覚した仙台育英(宮城)の佐々木順一朗監督(58)が退職することが19日、分かった。

 10日の会見で来年1月1日付の退任を表明していたが、春夏19度甲子園に導いた東北きっての名将は、仙台育英を去ることになった。またこの日、日本学生野球協会が都内で審査室会議を開き、同校の12月5日から来年6月4日までの6カ月間の対外試合禁止処分を発表した。

 同校の報告書によると、飲酒、喫煙は3月から11月にかけて合計8回、3年生部員5人と2年生部員4人が寮内などで行われていた。関わった部員9人は既に退部している。日本高野連・常本明審議委員長(68)は「名門校が県内の学校に及ぼす影響は大きい。体質改善し、名門が復活することを日本高野連としては願っています」と話した。