全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第4弾は、愛甲猛氏(54)です。横浜高の左腕エースとして1年夏に甲子園出場。そして3年時の1980年(昭55)には日本一に輝きました。孤独を好む、ワンマンだった少年が、恩師や仲間と成長していく姿を全15回でお送りします。


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横浜のエース愛甲猛
横浜のエース愛甲猛

 ◆愛甲猛(あいこう・たけし)1962年(昭37)8月15日、神奈川県逗子市生まれ。横浜高では甲子園に2度出場し、1年夏の78年は1勝1敗、3年夏の80年は決勝で荒木大輔を擁する早実を破り優勝。80年ドラフト1位でロッテ入団。1年目に早くも1軍デビューしたが投手として大成せず、84年から野手転向。8年目の88年6月から92年7月まで535試合連続全イニング出場のパ・リーグ記録をマーク。89年にはリーグ8位の打率3割3厘を残し、一塁手としてゴールデングラブ賞受賞。95年オフに自由契約になり、中日移籍。中日では主に代打として活躍し、99年には3割8分7厘の高打率でリーグ優勝に貢献した。00年に引退。通算投手成績は61試合0勝2敗、防御率6・70。通算打撃成績は1532試合、4244打数1142安打、108本塁打、513打点、打率2割6分9厘。引退後はタレント活動や、プロ野球OBによるマスターズリーグに参加。最近はニコニコ生放送で野球解説をしている。プロ現役時代は181センチ、87キロ。左投げ左打ち。