昨春センバツ王者の大阪桐蔭が、4年連続10度目の春出場を決めた。史上3校目の春連覇のかかる今大会。今秋ドラフト1位候補として注目を集める根尾昂(あきら)内野手(2年)は「夏の大会であったり、まだ先の大会があるんですけど、センバツで高校野球が終わるぐらいの気持ちを持って臨みたいと思います」と熱い思いを語った。

 投げては最速148キロ、打っては通算20本塁打の“二刀流”。新チームになって以来全試合4番を務めてきた主軸に、西谷浩一監督(48)は大きな期待を寄せた。

 「根尾が打つこと守ること走ること、また投げること、全開になるということが1つ、うちにとってはすごく勢いのつくパターンになるんじゃないかなと思っています」

 根尾も「他の人と違うことをやらせてもらっているんで、その分やるのが当たり前というのは練習していても思いますし…全部やります」と自覚は十分。昨春王者として他チームからの注目も集めるが、西谷監督は「その中で勝てるようなチームを作りたいと思っています」ときっぱり。根尾をはじめ、多数のドラフト候補を抱える大阪桐蔭が、偉業へ突き進む。【磯綾乃】