第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕)の甲子園練習が18日に始まった。21世紀枠の膳所(滋賀)や初出場の乙訓(京都)などが登場し、グラウンドの感触を確かめた。甲子園練習は20日まで行われる予定。

 創部120周年を迎えた膳所が「必勝アプリ」を開発中だ。試合には出場しないデータ解析専門の「データ班」を部内に設置したことが注目を浴びた。野津風太くん、高見遥香さん(ともに2年)の2人が担当。打球の位置予測で守備力向上に貢献したが、59年ぶりのセンバツ出場に向け、新アイテムを準備していた。

 上品(うえしな)充朗監督(48)が明かした。「部員のスマホにデータが出てくるように、アプリを開発してくれている」。昨秋の明治神宮大会は映像があるため、出場校のデータは入力済み。初戦の相手、日本航空石川はその中に含まれていた。各打者の打球の角度を分析し、データをアプリに配信する。ミーティングで活用する予定だ。

 この日の甲子園練習ではシートノックやケース打撃で球場の雰囲気を確認した。「必勝アプリ」の完成を待ち、県内屈指の進学校が甲子園初勝利を狙う。