日大三(東京1位)が習志野(千葉2位)を9対2の7回コールドで破り、準決勝進出を決めた。

 元プロ野球選手の前田幸長氏を父にもつ前田聖矢外野手(2年)に一打で波にのった。2回表、無死一塁で右翼ポール直撃する本塁打を放ち2点先制。5回には、2死一塁から2番・柳沢真平外野手(3年)の右中間を破る適時打と日置航内野手(3年)の左翼への適時打で2点をあげると、6回には相手失策も絡み一挙5点をあげ試合を決めた。

 公式戦初となる本塁打を放った前田は、「打った球はインコース低めのスライダー。打球がポールぎりぎりだったので、切れるな! と思いながら走っていました。ラッキーでした」と笑顔で話した。

 投げては、先発のエース・中村奎太投手(3年)が4安打2失点と習志野打線を封じた。

 小倉全由監督(61)は「前田が本塁打を打ってくれてラクになったんじゃないかな。中村もよく投げてくれました、関東大会はいいチームと対戦できる。次も思い切って戦うだけです」と、明日を見据えた。

 日大三は、22日準決勝で常総学院と対戦する。