水戸葵陵が、14安打の猛攻で水戸桜ノ牧高常北に5回コールド勝ちした。

 先発した内山稀夢(のぞむ)投手(2年)が5回参考記録ながら完全試合を達成。打っても1回から打者一巡の猛攻で7点を奪い、3回裏には川崎皇翔(おうしょう)右翼手(3年)がインコースへの直球を力強く振り抜き、大会第1号となる本塁打を右翼スタンドへ突き刺した。

 川崎は高校通算34本目となる本塁打に「監督さんからも『自分のスイングをしてこい』と言われて打席に入った。うれしかった」とにっこりと笑った。冬場のトレーニングでは1・5~2キロの重いバットを振って長打力を鍛え、さらに軽いバットの素振りをすることでスイングのキレを磨いた。その成果が実り「2回戦でも、もう1本打ちたい」と意欲十分に2回戦を見据えた。

 内山は、参考記録ながらも完全試合に「僕の強みである、打たせてとる投球ができた。ストライク先行の配球もできて、テンポよく理想通りの投球ができた」と充実感をにじませた。

 12日に下妻二との2回戦が行われる。