プロ注目の最速151キロ右腕、倉敷商・引地秀一郎投手(3年)が、投打のヒーローになった。

 投げては、力強い速球と制球力を武器に13奪三振。9回1失点で粘り強く投げ抜いた。打っては1-1の9回1死二塁で、中堅へ適時二塁打を放ちサヨナラ勝ちを決めた。「先頭の小引が出塁して、次の岡本もバントをきっちり決めて、もう自分が決めるしかないと思っていた」と投げて打って勝利に導いた。

 今年1月にOBで楽天球団副会長の星野仙一さんが亡くなった。引地も偉大さを日頃から感じており「倉商の名前を全国に広めてくれた方。星野さんの分まで甲子園に行って恩返しできるように、頑張ろうと思っています」と力強く話した。