高崎商が右腕エース、小沢颯太(そうた)投手の3戦連続完投で8強入りした。

 2年の春から背番「1」をもらったが、公式戦で1勝しかしていなかった。富岡潤一監督(52)から「お前は卒業するまで“1勝投手”で終わるのか!」とカツを入れられ、奮起。この大会は1回戦で桐生に6回参考ながら無安打無得点。2回戦高崎商大付戦で1失点完投。この日も1失点完投と安定感を増している。

 好調の要因について小沢は「ノーヒットノーランの時より今日の方が良かった。ストレートが走ってきたし、スライダーも低めに決まってくれた」。富岡監督は母校である高崎商に監督で戻ってきた12年夏の甲子園に、22年ぶりの出場を決めた強運の持ち主。「準々決勝でもどこが来ても思い切って挑戦したい」と話した。