済美が中軸の効果的な2発で、2年連続の夏の甲子園を決めた。1点リードの5回無死満塁から、3番芦谷泰雅捕手(2年)が「監督に狙えと言われた」という初球の内角スライダーを左翼ポール際へ。「公式戦初」という本塁打がグランドスラムになった。

 2点を返された直後の6回は、2死一、二塁から主将の4番池内優一三塁手(3年)がバックスクリーンへ3ランを放った。3回戦進出した昨年の甲子園では3試合で24点をたたき出した。当時からのレギュラーは2人だけだが、強力打線は健在。池内主将は「去年のベスト16を超えて、全国でも思い切り暴れたい」と意気込んだ。

 ◆済美 1901年(明34)に松山裁縫伝習所として創設された私立校。48年に現校名となり、02年に女子校から共学へ。生徒数1567人(女子976人)。野球部は02年創部で部員は54人。甲子園出場は春2度、夏は6度目。04年春に優勝。主なOBは広島福井優也、楽天安楽智大。所在地は松山市湊町7の9の1。末広久行校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦6-0川之石

3回戦5-1八幡浜

準々決勝8-4川之江

準決勝8-1今治西

決勝8-2新田