奈良大付が6度目の決勝挑戦で、悲願の優勝をつかんだ。序盤で3点を先行されながら2回に追いつき、3回にエース木村光(3年)の2ランで勝ち越し。5回に植垣裕外野手(3年)の3点打などで4点を奪い、9-5と大差で9回を迎えた。だが9回表に天理の反撃にあい、試合は延長へ。延長11回2死満塁で植垣が中越えのサヨナラ打。天理を倒し、初の夏切符を手にした。

 田中一訓監督(44)は、サヨナラ打を目で追いながら「抜けろ、抜けろと思っていました。時間が止まりました」と声を詰まらせ「今までの人生で一番うれしい日です」と、学校として6度目の挑戦を実らせた思いを語った。