二松学舎大付(東東京)の「右打ち名人」が勝ち越し打を放ち16強に進出した。

 同点の7回1死二、三塁で1番の右田(みぎた)稜真外野手(2年)が初球の直球を右前へ運ぶ2点適時打で勝ち越しに成功した。初回も右方向へ打ち「球種よりコースを意識。外の球を逆方向へ運ぼうと思った。小学校の時から『右田なんだから右へ打てよ』って言われてきた。自分はホームランバッターではないので、ずっと右打ちを意識してきた。東東京大会は体が開いていたので修正できて良かった。お立ち台に立てるなんて、夢のようです」と満面の笑みを浮かべた。

 投げては今大会から背番号1をつけた岸川海投手(3年)が4回途中から救援し、1失点と粘った。市原勝人監督は「こういう展開を求めていた。終盤勝負でよく粘ってくれました」とうなずいた。