今秋のドラフト1位候補、大阪桐蔭の根尾昂内野手(3年)が、投打でチームを4強にけん引した。5番打者として、2回に左中間スタンドへ先制のソロ本塁打。先発でマウンドに上がると、最速148キロの直球とスライダーを中心とした組み立てで5回を4安打2失点と試合をつくり、背番号1の柿木蓮投手(3年)にバトンを渡した。

 先制アーチは真ん中高め140キロの直球を捉えた。「前の試合までストレートをファウルすることが多かった。あそこはきっちり打てたし、風にも乗ってくれました」。大阪桐蔭として夏の甲子園通算45本塁打で、PL学園の同本数に並ぶ1発。「そうなんですか? ということは藤原(の1本目)は46本目ですね」と笑顔を見せた。

 ベスト4進出を決め、春夏連覇がいよいよ射程圏内に入ってきた。「浦和学院さんは間違いなく手ごわい相手でした。その意味で弱い相手に勝つより、勢いがつく」と言い「早く(次の)試合がしたいですね」。気持ちの高揚が抑えきれないようだった。