NHKが21日午後1時50分から放送した全国高校野球選手権大会の決勝「金足農対大阪桐蔭」の平均視聴率が、午後1時50分からの101分間が関東地区で20・3%(関西地区15・9%)と20%オーバーの高視聴率を記録したことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 NHKの放送枠は分割されており、午後3時32分からの32分間が19・2%(関西地区15・2%)、同4時05分からの26分間が18・2%(同15・3%)だった。

 20%台は、平日昼間の数字としては異例の高い数字。関東地区の瞬間最高は3回表に金足農が1点を返した直後の午後2時43分と、3回裏に大阪桐蔭の藤原が中前二塁打を放った同50分に記録した24・0%。関西地区は4回表、大阪桐蔭がピンチを脱した同57分に記録した19・2%だった。

 試合は悲願の東北勢初優勝を目指す金足農(秋田)と史上初2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)が激突。大阪桐蔭が、好投手の金足農・吉田輝星投手(3年)を攻略し、第100回大会を優勝で飾った。史上初の2度目春夏連覇を達成した。大阪桐蔭は初回に暴投と石川瑞貴内野手(3年)の適時打で3点を先制。3点を追う金足農は3回に主将・佐々木大夢外野手(3年)の右犠飛で1点を返した。2点リードの大阪桐蔭は4回に宮崎仁斗外野手(3年)の3ランでリードを広げると、5回には根尾昂内野手(3年)の2ランなどで6点を奪い試合を決定づけた。金足農先発の吉田は5回限りで降板した。