今夏の甲子園で史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭が、新チームとして初戦に挑み、5回コールド発進した。

公式戦初出場の3番西野力矢内野手(1年)が、初回1死一塁の第1打席で左翼ポール際へ2ラン。続く3回無死満塁で迎えた第2打席にも、左翼へ大きな満塁本塁打を放ち2打席連続ホームラン。「思い切り打ったら入ったのでうれしかったです」とデビュー戦で持ち前のパンチ力を存分に発揮した。

西野は身長180センチ、体重86キロと大柄だが、入学時の体重は98キロ。「(練習の)きつさとか全然違いました」と約半年で12キロも減量した。この日の2本のホームランで通算本塁打は9本に。「まだまだ技術的には足りない。1年生なのでがむしゃらに思い切ってやるだけです」と話した。西谷浩一監督(49)も「軸を打ってもらいたいと思っている。まだ1年生なので伸び伸びやってくれています」と期待するスラッガー。前チーム経験者は主将の中野波来(はる)外野手、副主将の宮本涼太内野手(ともに2年)の2人だけだが、新チームの未知なるパワーも楽しみだ。