大阪桐蔭が大阪偕星学園を破り決勝進出。20日から行われる近畿大会出場を決めた。14日の決勝は履正社-大阪桐蔭となった。

先発の新井雅之投手(2年)が、3回までヒットを許さない上々のすべり出し。4回に連打から1失点したものの、その後は要所を抑え5安打1失点完投。練習試合を含めて自身初完投、継投でつないできた今チームにとっては、公式戦初完投勝利となった。

この秋の大阪桐蔭は、6試合全てで継投し勝ち上がってきた。西谷浩一監督(49)は「今年はつないでいこうと思っていた。あまり僕の中でもやったことがないので、自分自身も勉強です。それぞれが1イニング、1巡と責任を持って、次のピッチャーにつなごうという気持ちでやっています」。練習試合も含めて、新井のこれまでの最長は5イニング。初めての9回完投に新井は「やりきったという感じです。自分の中では一番良かったかなと思います」と笑顔を見せた。

決勝の相手は履正社。今夏の北大阪大会準決勝では、9回2死まで追い詰められ、土壇場の逆転で辛勝したライバルだ。「秋はいろんなことを経験して、1戦1戦勉強していって、明日も勝ちにこだわってちょっとでも成長できるようにしたいと思います」と西谷監督。秋も大阪の頂点を目指す。