【第3試合(14:00)米子東(鳥取)-札幌大谷(北海道)】

23年ぶり9回目出場の米子東は文武両道を唱える県内有数の進学校。ベンチ入りの定員よりも少ない16人で96年春以来23年ぶりの甲子園白星を狙う。

チーム打率2割4分2厘。長打力はないが、進塁打に機動力を絡めて得点するパターンが多い。4番福島悠高内野手(3年)は身長185センチの大型野手で「山陰のおかわり君」の異名を持つ。6番土岐尚史外野手(2年)は中国大会4割超の高打率。好機で中軸の当たりに期待したい。

エースの森下祐樹投手(3年)は昨秋の県大会と中国大会で計7試合64イニングに登板し、防御率2・81。内外へ投げ分ける制球力が持ち味で、与四球も少ない。森下が持ち味を生かし、最少失点で踏ん張りたい。中国大会で延長戦を2回制した勝負強さを見せることができるか。

◆米子東の主なOB 桜庭一樹(作家)、上田まりえ(フリーアナウンサー)

春夏通じて初出場の札幌大谷が明治神宮大会に続く、日本一を狙う。08年に札幌大谷中野球部が創部され、中高一貫指導がスタート。09年に高校にも創部され、そこから10年で全国切符を勝ち取った。97年インターコンチネンタル杯日本代表で、巨人阿部慎之助らとともに世界一を経験した船尾隆広監督(47)が14年12月に就任。それから5年足らずで全国区になった。

初出場した昨秋の明治神宮大会は、本格派の西原健太投手(3年)、右横手投げの太田流星投手(3年)の2枚看板で優勝。防御率は最速142キロの西原が1・50、太田は0・95と、ともに安定感は抜群だ。打線も打率チームトップの4割5分を誇る2番釜萢大司内野手(3年)、12戦19打点と勝負強い主砲石鳥亮外野手(3年)ら、主力9人中8人が3割超えと切れ目がない。投打のバランスを生かし、甲子園でも旋風を起こす。

◆札幌大谷の主なOB 里田まい(タレント)、藤本那奈(平昌五輪女子アイスホッケー日本代表)