高校生歴代最速の163キロをマークした「令和の怪物」佐々木朗希投手(3年)の大船渡が初戦でサヨナラ負けを喫した。佐々木は登板しなかった。

「4番右翼」でスタメン出場。先発した背番号10の和田吟太投手(3年)が1回につかまった。6連打で4点を失う苦しいスタート。それでも2回に木下大洋外野手(3年)の2ランで2点差。8回には相手三塁手のまさかの落球などで4-4同点に追いついた。先発の和田も2回以降は無失点の好投。しかし10回裏、安打とけん制悪送球、2四球で無死満塁とされ、サヨナラ安打を許し涙をのんだ。

佐々木は4打数1安打1打点1四球。救援に備えブルペンで肩をつくることもなく春が終わった。

試合後「チームが負けてしまってすごく悔しいです。チャンスで1本打てなかった。夏に甲子園に行きたいです」と話した。

国保陽平監督は佐々木を登板させなかったことに関して「登板させることも考えていましたが(先発した)和田が一生懸命投げていたので勝ちを付けさせたいと引っ張りました」と説明。さらに「ブルペンには入りませんでしたが気持ちの準備はしていたと思います。コンディションは悪くありません」と話した。

佐々木の春の公式戦は地区予選初戦の住田戦で3回を投げたのみで終了した。初戦敗退となったことで夏はノーシードから甲子園を目指すことになった。