宮古の佐々木開成主将(3年)が「再会」を心待ちにする。

抽選の結果、初戦(2回戦)の相手は一戸に決まった。昨夏と同じ初戦の相手ももちろん気になるが「勝ったら大船渡とやれる可能性があるので」と、トーナメントの先も当然のように目に入る。互いに初戦を勝てば、3回戦で大船渡とぶつかる。剛腕・佐々木朗希投手(3年)は旧知の間柄だ。

中学3年時、Kボールの県選抜で2人はチームメートになった。開成は捕手として、朗希の投球を受けたこともある。「当時からすごい球でしたね」。今年4月21日には両校がダブルヘッダーの練習試合を行った。朗希は代打のみの出場で、登板はなかった。試合後には「夏にやれたらいいな。勝負しようぜ」と声を掛け合った。

それが実現するかもしれない。開成は朗希の快速球に臆せず、むしろ楽しみにする。「相手がドラフト候補でも、タイミングさえ合えば必ず打てる。3年間やってきたことを出せれば勝てると思う」。18・44メートルでの再会は実現するか。岩手の夏は7月11日に始まる。