双子のそろい踏みだ。埼玉県大会1回戦が11日、川越初雁球場で行われ、第1試合と第2試合に双子が登場した。

第1試合に登場した川越工で、弟の大坪晃司内野手(3年)が3番遊撃で先発。9回に足がつるアクシデントに見舞われたが、4-2で勝利を収めた。

続く第2試合では、兄の伶司(3年)が川越東の6番センターで先発。堅実な守備で3-0の勝利に貢献した。

第1試合後、昨日から体調を崩していた晃司が控室に運び込まれ、父徳彦さんと母清美さんが駆けつけるアクシデントもあったが、両チームともロースコアのゲームをしっかり勝ちきった。

朝に「負けるなよ」と声をかけ合って試合に臨んだ通りとなった。チームは別々だが、今も自宅でバドミントンのシャトルを使ってのトスバッティングを行う。フォームはそっくりだが「意識はない」と笑う。

伶司は「晃司が中3の時、川越工の試合を見てからずっと『ここに行く』と言っていた」と別の進路を選択した理由を明かした。

徳彦さんは「中学までずっと一緒だったので、双子の難しさもあったと思う。そこは本人達に任せました。これだけ部員がいる中で2人とも出させてもらってありがたいなって思いますね」と語った。

次戦は共に14日だが「県営と上尾なので…うまくやります」と笑った。互いに勝ち進めば準決勝で当たる。そこまでは負けられない。