最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡の3回戦(18日、花巻球場)の相手は一戸(いちのへ)に決まった。岩手県北にある一戸町の県立校で、中学軟式野球が盛んな地域でもある。

宮古とは昨夏初戦以来の再戦となったが、序盤の7得点で逃げ切った。最速140キロ右腕・西野竜太投手(3年)が8回7安打7奪三振で1失点の好投。「力を入れて投げることができた」と振り返った。

一戸は昨秋県大会2回戦で大船渡に1-11で7回コールド負けした。西野は適時打でその1打点を挙げている。「うちは打撃が持ち味のチーム。去年の秋に1度見ているのは大きい。考えれば考えるほど正解が出ると思う」と、リベンジへ佐々木対策の考えをめぐらせる構えだ。

合言葉は「佐々木朗希ではなく、大船渡を倒しにいく」。試合後の取材で3度、そう語気を強めた。