今春センバツ出場の札幌第一が、北星学園大付を延長10回サヨナラで振り切った。8回表に先制を許したが、その裏1-1に追いつき、延長10回1死一、二塁から4番大宮が、左翼線に試合を決める適時二塁打を放った。「それまでチャンスで打てていなかったので、最後にチームのために仕事ができて良かった」と振り返った。

1年春からレギュラーも、最終学年となった今春は不調で全道からメンバー外となった。「スタンドで応援歌を歌ったり、メンバーのサポートをすることで、ベンチ外の選手の気持ちが分かった。出られない仲間の分まで、もっと活躍しないと」。主将の大平らからは「甲子園に戻るには、お前が必要。必ず戻って来い」と声を掛けられたという。「野球をやりたくないと思った時期もあったが、みんなのおかげでここまで来られた。プレーで恩返しをしていきたい」と大宮。準々決勝では駒大苫小牧が待つ。

▽2年連続初戦突破の札幌第一・菊池雄人監督(47) 大宮がよく決めてくれた。守備もしっかり守ってくれた。センバツでの大敗もある。もう1回、あの舞台に挑戦させてあげたい。