昨年準優勝の島田商は8-4で一昨年覇者の藤枝明誠を退けた。先発右腕の小林史弥(3年)が9安打7四死球と苦しみながらも、要所を締めて4失点でしのいだ。

打線は13安打中10本が長打で、エースを援護。池田新之介監督(42)は「小林がピリッとしない中で野手がよく頑張った」とたたえた。

昨年は決勝で常葉大菊川にサヨナラ負けを喫し、78年ぶりの甲子園出場を逃した。だが、悔しい敗戦を知る選手が今年も主軸としてチームを引っ張っている。池田監督は「去年を経験した選手が残っていることが強み」。小林や山本新内野手(3年)ら最上級生4人が昨年決勝で先発していた。次戦は快進撃を続けるオイスカだが、経験値では負けていない。小林は「今日は苦しい投球でも勝ったことが大きい。次はしっかり投げてチームに貢献したい」と力強く話した。