国学院久我山が優勝候補の東海大菅生を下し、1999年以来20年ぶりの決勝進出を果たした。

狙い通りの一打だった。4回1死二塁。2番岡田和也外野手(3年)が右翼線に先制の適時二塁打を放った。前打席はスライダーを狙い中飛。迎えた第3打席は「相手バッテリーは(スライダー狙いを)感づいた。次は真っすぐが来る」と読み通りの直球を強振し、先制点につなげた。

7回には1死一、三塁から右前へ適時打。「カットボールでした。同じ直球系だったので、うまく打てました」と納得の表情をみせた。

先発の高下耀介投手(3年)は、9回4安打1失点で完投。4回まで無安打に抑え「出来すぎて驚いた」と振り返ったが、「完封は無理だと思っていた」と腹をくくっていた。9回2死二、三塁のピンチは空振り三振に仕留め、試合を締めた。

決勝は28日。岡田は「出し切るだけ。絶対に勝って終わりたい」と意気込んだ。1991年以来、28年ぶり3度目の甲子園を目指す。