敦賀気比(福井)が猛打で国学院久我山(西東京)を下し、現日本ハム平沼翔太を擁して4強に進出した14年以来となる夏2勝目を挙げた。

敦賀気比は初回、2死から4番木下元秀外野手(3年)の適時打など5連打で3点を先制。

国学院久我山もその裏、2死一、二塁から6番坂口純哉外野手(3年)の適時内野安打で2点を返した。

1点差となったが、敦賀気比の打線が止まらず、2回にも4番木下の適時打などで3点を追加。3回にも3番杉田翔太郎内野手(3年)の2打席連続の適時打で2点を追加し、突き放した。敦賀気比は5回までに14安打10得点と打線が爆発。終盤にも加点し、打力で圧倒した。

3番杉田は第1打席に右前打、第2打席に左越え二塁打、第4打席に右中間三塁打。9回の第6打席に本塁打を放ち、15年ぶり6人目のサイクル安打を達成した。

敦賀気比の先発笠島尚樹投手(2年)は初回の失点以降、要所を押さえる投球で6回4安打2失点。打線の援護に応える好投で試合を作った。

国学院久我山は、初回以降は打線が沈黙。得点圏で併殺に打ち取られるなど、1本が遠かった。9回に意地の1点を返したが、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた1回戦に続く2勝目はならなかった。