高校通算39本塁打を誇る黒沢尻工(岩手)・石塚綜一郎捕手(3年)が5日、東北勢一番乗りでプロ志望届を提出した。

181センチ、83キロの恵まれた体格で、広角への長打力と、二塁送球1秒8台の強肩強打が武器。10月17日に行われるドラフト会議での指名を待つ。

今夏の岩手大会では専大北上との初戦で、最速143キロ投手として完封勝ちするなど、二刀流のフル回転で4強入りに貢献した。優勝した花巻東との準決勝でも適時打だけでなく、先発登板で好投。右手中指のまめがつぶれた影響で1点差に迫られて降板し、逆転負けを喫したが、存在感は絶大だった。

青森大の監督時代にドラフト1位細川亨捕手(39=現ロッテ)を指導した石橋智監督(58)と二人三脚で成長。石塚は「支えてくれた監督さんや家族に感謝していますし、プロで活躍して恩返ししたい」と決意を固めた。