仙台城南が白石工に5-3で勝利し、3年ぶり2回目の4強進出を決めた。

ここまで県大会2試合を戦い、必ず7回に得点してきた。そしてこの日も7回に打線が爆発。同点に追いつき、なお2死三塁の場面で4番・高橋陸翔外野手(2年)に打席が回る。高橋は「好投している1年生のためにも、何が何でも1本打ちたかった」と、3回1死からマウンドを守り続けた伊藤理壱投手(1年)の力投に応えようと、外角の変化球を強引に引っ張って左前に運び、試合を決めた。

最速140キロの直球を武器に、伊藤は8回まで無失点も、9回に1点を奪われる。その後2死満塁まで追い込まれたが、最後は三振を奪いガッツポーズで締めた。次の仙台育英戦(21日)へ向け「厳しい場面で登板すると思うが、平常心で投げていきたい」。1年生は、冷静に前を見つめた。