4季連続の甲子園出場を目指す明石商(兵庫2位)が、東山(京都2位)を破り準々決勝に進出した。

狭間善徳監督(55)は開口1番、叱責(しっせき)から始めた。来秋ドラフト候補の151キロ右腕・中森俊介投手、来田涼斗外野手(ともに2年)へ向け「中森、来田がホンマに情けない」と顔をゆがめた。

先発した中森は、初回に最速144キロをマークするなど9回7安打3失点。「思うような球がいかなかった」と、走者を背負いながらもスライダーなど変化球を駆使して11奪三振。だが、中盤の4、5回に浮いた球を狙われ3失点。5回終了時には指揮官が「代わるか?」と喝。中森は「気持ちを入れ替えました」と以降は3イニング連続で3者凡退に抑えたものの、秋の県大会以後はフォームの修正に苦心中。「上体をねじってしまうクセがある。固まってなかったら良い球はいかない。あと1週間で固めていきたいです」と課題を口にした。

打線は3回に無死満塁から押し出し四球で先制。なお無死満塁から4番福本綺羅(ひかる)外野手(1年)の右前適時打などで5得点を先取した。来田は4打数1安打2四死球で得点には絡めず。狭間監督は「あの2人がしっかりやらないといけないのに他の人に引っ張られているようなもん。中森、来田はおんぶにだっこ。甲子園に行く資格ないです」と激辛評価だった。

明石商は27日の準々決勝第1試合で大阪桐蔭(大阪1位)と対戦する。指揮官は「桐蔭強いって。でも前2回やって競ってる。相手は嫌だと思う。めっちゃやらしい野球したろかなと思う」と強敵との対戦に向け、不敵な笑みを浮かべた。