高校野球の名門・報徳学園(兵庫)前監督の永田裕治氏(56)が、来春から日大三島に転任することが5日、同校から発表された。

保健体育科の教諭として赴任し、野球部の指導に当たるとみられる。日刊スポーツの取材に「声をかけていただき光栄に思います。野球部に携わることがあれば、自分の経験を生かし全力でサポートしたいと思います」とコメントした。

報徳学園の右翼手として、1981年(昭56)夏に全国優勝。大学卒業後はコーチを経て、94年から母校の監督に就任した。02年センバツでは、28年ぶり2度目の優勝に導いた。17年春に勇退。監督として兵庫県内歴代最多の甲子園通算23勝を挙げた。

国際大会での経験も豊富だ。退任後は同校の教諭を務める一方で、昨年2月に高校日本代表監督に就任。同年9月のU18(18歳以下)アジア選手権で3位。今秋のU18W杯では、ロッテにドラフト1位指名された佐々木朗希投手(18)などを擁し5位に入った。

日大三島の甲子園出場は春夏各1度。89年夏以来、全国大会から遠ざかっている。東部の雄が、甲子園に春夏通算18度出場の名将を迎えて、巻き返しを図る。

◆永田裕治(ながた・ゆうじ)1963年(昭38)10月16日、兵庫・西宮市生まれ。報徳学園中-同高-中京大。90年から報徳学園高のコーチに。94年に監督就任。主な教え子に、大谷智久投手(34=ロッテ)、小園海斗内野手(19=広島)ら。