加藤学園の米山学監督(41)は、念願の甲子園出場に「実感はないが、とにかくうれしい。加藤学園の名前が全国に出るのもうれしい。これまで応援、支えてくれた方々に少しは恩返しができたかな」と笑顔を見せた。

信州工高(長野=現東京都市大塩尻高)時代には甲子園に縁がなかった。亜大やホンダでプレーした後に現役引退。加藤学園高では、13年春にコーチ、同秋に監督へ就任した。就任直後からリーダーシップを発揮したが、勝利に恵まれない。「もう少し生徒に考えさせることが必要だったかな」。以来、選手たちをより信頼し、同じ目線に立って戦ってきた。ベンチ内でもチームの士気を高め、最後まであきらめない、粘り強いチームをつくり上げた。

夢舞台は約2カ月後にせまっている。「いつもと変わらずにできればと思う。準備を大切にして、自分たちの野球をしたいと思います」と冷静に語った。