福岡県独自の代替大会不参加校を救済する公式戦「がんばれ福岡2020 筑後地区高等学校野球交流大会」が21日、福岡・浮羽工グラウンドで全国に先がけて開催された。

1965年(昭40)に夏全国制覇を達成した伝統校、三池工が浮羽工を22-1で下した。7月18日から4地区に分けて開催される代替大会の筑後地区大会に出場できない学校や部員のためのもので、原則1校1試合の集大成の場で球児が躍動した。

浮羽工の選手の中には、代替大会に参加したいという意見もあった。だが7月上旬からの試験や就職への準備などのため辞退となった。それでも坂田駿主将(3年)は大敗したものの「もうちょっとやりたかったが、みんなで相談して決めたことなので悔いはないです」と話した。

試合では新型コロナウイルス感染予防策がとられた。ベンチではマスク着用が義務づけられ、攻撃の際は打席ごとにバットを除菌。イニングの合間には、ヘルメット消毒や手洗い、うがいも徹底された。三池工は大量得点を奪ったが、ベンチでのハイタッチも自粛した。