今秋ドラフト候補の瀬田工・小辻鷹仁(たかと)投手(3年)が、夏初戦を9回2安打13奪三振の快投で飾った。

8四球と課題は残したが「三振が思ったより取れた」とはにかみ、まずは夏1勝。最速147キロのスリークオーター右腕は、2回までに打者7人から球威あるストレートなどで5奪三振の好スタート。4回には四球で出した走者を自身の暴投で生還させるなど、リズムを失いかけ「序盤は球が走っていたけど、中盤は足の疲れもあってストライクが入らなくなった」と反省点を振り返った。以降は体の開きを修正。8回に足をつりながらも「9回は全部三振取ろうと思いました」。最後の打者は右飛となったが、先頭打者から狙って、二者連続三振。最後まで攻略させなかった。

この日は阪神など4球団が視察。阪神筒井和也スカウトは「肘の使い方が良い。体が出来てくれば目に見えて伸びてくるんじゃないかなと思う」と伸びしろを評価した。

◆小辻鷹仁(こつじ・たかと)2003年(平15)2月10日、滋賀県栗東市出身。小2から葉山ウインズで野球を始め、葉山東スピリッツにも在籍し当時は野手。中学では大津北シニアで投手。瀬田工では1年夏からベンチ入りし、2年春からエース。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。