甲子園高校野球交流試合に出場する帯広農が、帯広南商を13-3の6回コールドで下し、初戦突破した。

センバツで着る予定だった新ユニホームがお目見え。自身初の1ケタ背番号4をつける2番江森誠祥二塁手(3年)が4打数4安打2打点と気を吐いた。「責任ある番号。大会で期待にこたえようとやってきた。まずはこのユニホームで北大会に出られるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

メンバー18人で最も小さい164センチ、60キロも、50メートル6秒7の俊足と打撃センスが持ち味。1、2打席目にバント安打で出塁すると、4回2死二塁では右中間適時三塁打、5回2死一塁では右前打と小技、大技織りまぜた。「『体は小さくても二塁や遊撃の頭を越えれば長打になる』と、監督に言われてきた。その通りにできた」と手応えを口にした。

▽初戦を突破した帯広農の前田康晴監督(44) 江森は内野の中心としてよく役割を果たしてくれた。投手陣も初回苦しんだ中、少ない失点で耐えてくれた。2月に新調した新ユニホームでようやく試合ができ、気持ちも引き締まった。

▽帯広南商の小林真基監督(47) 新チームになったときは3年生2人、2年生2人の4人。そういう状況からよく頑張ってやってきてくれた。2人の3年生、中屋は声を出し、小野(泰雅)も最後まであきらめずにプレーしてくれた。

▽助っ人含め12人で臨むも初戦敗退した帯広南商の中屋俊介主将(3年) いい形で初回に3点を先制できて、このままいけるかと思ったが甘くなかった。でも、甲子園に出るチームと最後に戦えて良かった。助っ人の人たちにも感謝したい。