就任2日目の豊田圭史監督(36)率いる武相が、6回コールド勝ちで初戦を突破した。

豊田監督は6月末まで、北東北大学野球リーグ・富士大で監督を務めた。リーグ史上最長10連覇を達成。西武山川や、西武外崎などを指導した実績ある指揮官が、8月1日けで武相の監督に就任した。合流前に1度ミーティングを行っただけの、ぶっつけ本番となったが、4回から2番手で登板したの山崎悠翔投手(3年)が、5回に今大会第1号で、自身高校初となる本塁打を放つなど打線が爆発。初回から毎回得点の13安打11得点で初陣を飾った。「特別な思いはありました。まずは勝ててよかった」と胸をなで下ろした。

練習や紅白戦の見学や西原忠善前監督からのメモを参考にしながらの初采配。「大学と高校でやり方を変えるというのはあまりなかった。選手とコミュニケーションを取りながら、言いづらいことも言い続けていきます」と話した。

当初は新チームからの合流予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で神奈川県の独自大会が1日に開幕になったことにより、今大会からの指揮になった。武相OBでもある新監督は「これも何かの縁。3年生と1試合でも多くやりたいです。監督というよりは先輩として采配をしたい」と意気込んだ。

◆豊田圭史(とよだ・けいし)1984年(昭59)2月4日生まれ。横浜市出身。武相-富士大。大学卒業後は3年間の一般企業勤務を経験。09年に富士大コーチに就任し、13年12月に監督昇格。14年春からリーグ戦10連覇。20年8月から武相高監督に就任。現役時代は最速148キロ投手として活躍。右投げ右打ち。

▽西武山川 豊田さんらしく戦っていただければ、武相高校はきっといいチームになっていくと思います。戦いぶりをぜひ楽しみに見させていただきます!

▽西武外崎 1戦1戦全力でぶつかっていただき、優勝目指して頑張ってほしいと思います。