今夏は、履正社エース岩崎峻典投手のマウンドだった。昨夏は7回途中から救援し優勝投手になったが、この日は9回6安打6奪三振1失点で完投。連打を防ぐため、投球のテンポをずらす意図でワインドアップとノーワインドアップを混ぜる投球を今夏から取り入れ、打者の打ち気を逸らした。「去年の夏、1回も負けずに終わった。今年も1回も負けずに終われて良かったです」と誇らしげだった。

エースのプライドで強くなった。「今年は抑えないといけないという責任感を感じながら投げました」と譲らなかった。継投の可能性もあったが、関本の「(岩崎は)気合が入ってます。何とか最後までいかせてください」の進言もあり完走。岡田監督は「8回で代えようかと思ってましたが。それはそれで、履正社の1番のプライドを持って欲しい」。完投にこだわった姿に、成長を感じていた。

▽ヤクルト山田哲(母校履正社の後輩へ)「夏の大会が中止となり、気持ちのやり場がなかったと思いますが甲子園交流試合が出来て思いっきり野球をすることが出来たのではないでしょうか。良い思い出になったと思います」