東海大菅生の2世選手がチームを決勝進出に導いた。

3-3で迎えた8回2死一、二塁。小池祐吏内野手(1年)が左前に勝ち越しの適時打を放った。小池はDeNA小池正晃2軍外野守備走塁コーチ(40)の長男。引退試合で2本の本塁打を放った父親譲りの勝負強い打撃を発揮した。「お父さんは高校時代フルスイングをしていた。自分も腹くくって初球からいきました」と初球の直球を振り抜いた。

9回2死からは強襲安打と失策と2回連続で打球が飛んできた。2死一、二塁となったところで、またも小池の前に打球が転がった。「めっちゃ緊張しました」と無難にさばいて、三塁を踏み、試合を締め、胸をなで下ろした。

15日の決勝は、準決勝第2試合の二松学舎大付-日大三の勝者と対戦。優勝校は、来春のセンバツ出場がほぼ確実となる。「最後は笑って甲子園に行きたいです」。98年、横浜高校でセンバツ優勝をした父と同じ舞台を踏む。【湯本勝大】